貿易会社のOL kay

貿易関係の仕事をして不思議に思った事を書き綴ります

正しいインコタームズはどっち?

こんにちは、kayです。

 

今日はインコタームズってこんなにむずかしかったっけ?ってお話しです。

 

とある輸入業者のお話し。

 

うちの会社はExworksで契約してるから、と購買担当者からお話しがありました。

 

税関提出書類を見せてもらいました。

Invoice(ExWorks)

BL(Freight Prepaid) 

 

何かおかしぞ!!

 

Exworksだったら、”Freight Collect”もしくは”Freight Payable at destination”等々と書かれてないとおかしいですよね?

 

購買担当者に説明してもこの違和感が通じなかったので、

経理担当者とお話ししてみました。

輸送費の請求書とかって届いていますか?と尋ねたことろ、

あります!と。。。。

 

Exworksじゃないじゃーん!!

 

この会社、輸入消費税どうやって払っているのだろうか???と思い始めました。

輸入消費税はCIF価格に対して算出されるからです。

 

結局通関業者はCIF価格を適当に算出して輸入消費税を出しているようでした。

このような通関方法ってありなのでしょうか?

仮に、輸送費請求書の金額が通関業者が適当に算出した輸送費を上回っていたら、

過少申告になりませんか?

 

とりあえずこの会社には、輸入通関の際に輸送費請求書も通関書類として今後提出するように、とアドバイスしておきました。

 

この会社は実際CIFで取引していて、正しいインコタームズはCIFだと思うのですが、

どう思いますか?

 

スイスからの輸入貨物 〇〇がないとEPAの恩恵が受けれない!!

こんにちは、kayです。

 

スイスから定期的に貨物を航空便で輸入してます。

 

日本とスイスは経済協定(EPA)を結んでいるので、

関税が減税、免税される物があるのです。

 

詳しくはこちらで。。。

www.jetro.go.jp

 

この恩恵を受けるには、輸入通関の時に原産地証明をプラスアルファで提出するのですが、これが中々スイスの輸出者から入手できないのです。

 

海外とやり取りされる方は痛感されると思いますが、

前もってこれを下さい!とお願いしていても、中々その通りに物事が進まない事が多いのです。

 

そこで、

潔く、この恩恵を受けずに関税払って貨物を通関させるか、

原産地証明が届くまでの空港保管費用を払って免税で通関してもらうか。。

いつも悩むのです。

対象貨物の貨物金額が中途半端なので、場合によっては、請求金額に変わりなしなのです。

 

経済協定結ぶのは良い事ですが、

もっと簡単に手続きできるようになりませんかね?

 

輸出する時もそうですね、

商工会議所行って、原産地証明もらって。。。。

どちらも恩恵を受けたければ、その分手間がかかります。

関税対象商品が高額であれば、手間をかけてもお得な制度かもしれませんね。

海賊??

こんにちは、kayです。

 

バルク船を1隻、チャターした時のこと。

約10億円分の商品を運んでもらっていました。

 

日本を出港して、ロシアまで、無事に到着してもらう事を願うのみ。

 

と、スリランカを超えたあたりで船会社から連絡が来ました。

 

”Armed Guardを雇って下さい”と。。。。

 

はっ? 銃持った警備員って事??

 

どうやらスエズ運河を超えるまでは怪しいとの事。

 

えっ、何が怪しいの??

 

海賊という存在が今でも本当にいるという事をフィクションではなく、

本当に知った瞬間でした。

 

ブッキング前に教えてよー、と文句言いつつ、泣く泣くArmed Guardを雇いました。

10億円分取られたらたまらないし。。。。

 

まさにトムハンクスがMaersk船の船長演じた映画”キャプテンフィリップス”って

本当の世界なんですね。

実話を元に映画化されているのですよね。

 

映画って、フィクションなんだかノンフィクションだか、分からない時ありますよね。

自分の経験値から、勝手にフィクションと思い込んでたみたい。

 

映画やアトラクション以外で海賊が身近な存在となった経験でした。

 

初めての事だったので、泣く泣く雇いましたが、

船長さんはじめ、船員さんも安全に航海してもらうためにも”Armed Guard”は大事な存在です。

次回からは”Armed Guard”の費用、見積に含めておかないと。

 

 

 

 

自己紹介

こんにちは、kayです。

 

貿易関係のお仕事を始めてかれこれ10年、色んなパターンの取引を経験してきました。

 

輸出入、三国間、エア、船、トラック。船はLCL、コンテナ船、 Ro Ro船、バルク船などなど。

いつかアントノフチャーターしてみたいです笑

 

取引国は、アメリカ、イギリス、ロシア、中国、台湾、スイス、イタリア、チェコ、ドイツ、フランス、南ア、トルコ、インド、タイ、マレーシア、インドネシア、メキシコ、ブラジルなどなど。

 

そんな経験から感じた事、役立った事、不思議に思った事を備忘録的に書き綴ってみたいと思います。